2023年のいえづくり教習所は、自分で耐震改修をやってみたい、というかたのために企画しました。

DIYで耐震改修を行なえるか？という問いかけは、以前からあります。それに対する回答の多くは、専門家に任せた方がよい、というものがほとんどです。たしかに、専門家に任せて、耐震診断・設計・工事を行なうことは最善の方法であり、私もそれが一番のお勧めだと考えます。ですが、コストの面から、耐震改修が実現できない場合もあり、耐震性能が低いままの住宅も世の中にはまだまだたくさん存在します。

私は、耐震改修は専門家にしかできないもの、とひとくくりには考えません。耐震改修のプロセスを分解すると、建物の間取りや使われている材料を調べる、耐震診断の計算を行なう、耐震壁を配置して設計する、材料を購入する、材料を加工する、耐震壁を施工する、工事後の耐震性能を診断する、などのプロセスに分けることが出来、これを専門家でなければできないところと専門家でなくてもできるところとに分けます。構造計算・耐震壁の配置・工事後の耐震性能の計算、などは、専門家である建築士が行ない、住宅調査・見積り・耐震壁の作成、などは一般のかたが行なうことで、耐震診断、設計、施工を専門家と共同で行なっていく、という耐震改修を実施していく方法を提案し、これを「賢者のDIY」と名付けます。

いえづくり教習所2023では、この「賢者のDIY」のプロセスを体験できるワークショップを開催します。ご自分のいえの耐震改修をDIYで行ないたい、と考える方にぜひ参加いただき、低コストでの耐震改修を実現していただきたいと考えます。

DIYという概念の原点は、ロンドンで破壊された街を、自分達の手で復興させる国民運動であったという説があります。第二次大戦後のロンドンで、がれきの街に立った元軍人たちが「何でも自分でやろう」を合言葉に、街の再建に取り組んだそうです。「賢者のDIY」で、防災対策や空き家問題の解決の一助となれば幸いです。

（主催）

いえづくり教習所　

（開催日程）

3/16（木）・17（金）・18（土）

4/13（木）・14（金）・15（土）

5/18（木）・19（金）・20（土）

（毎回のタイムテーブル）

初日（木）：

13時集合

14：00～18：00座学

18：00～自由時間

二日目（金）：

9：00～18：00実技

18：00～自由時間

三日目（土）：

9：00～18：00実技

19：00～打ち上げ

四日目（日）：

10：00解散

（会場）

高知市高見空き家、高知市一宮空き家、高知県安田町作業場

（受講料）

耐震DIYワークショップ税込110,000円（BBQ代込）

耐震DIYワークショップ税込330,000円（BBQ代込+参加者の家の耐震診断計算・耐震設計費込み）

※宿泊費10,000円/回、打ち上げ費5,000円/回は別途必要

（定員）

6名

（申し込み）

当サイトにて2月27日（月）AM8:00より申込開始

（その他）

大工道具や材料はこちらで準備します。